東京日記

痛々しさをつめこむ+現実的になるためのメモ

意見を言うのが苦手なことについて

人と違う意見を言うのにすごくためらうのは、子どもの頃に、友達とのちょっとした感覚のずれを表現せずにただ引っ込めてなかったことにしようとしてたからかな、と思う。一人ひとり違う人間だし、思ってることももちろん違うんだけど、なぜかわたしは自分以外の周りの友達は同じようなことを思っていると感じていて、嫌われたくなくて、あまり本音を言えなかった。言葉にして表現する以前の感じ方が友達とは違っていたら、それを言葉にしようとする代わりに、なんとなくわたしが間違ってるんだろうな、と引っ込めていたんだと思う。  

最近は、わたしの意見はこうだよ、ととりあえず言ってみて、その上で相手の意見もちゃんと聞く、というのを意識している。そうすると、大抵は受け止めてくれるし、相手から最初の意見とは違う側面からの考えも聞けるから、楽しい。 

意見を言うのが苦手なことに対して、こういう風に自分の行動を変えられることがわかったし、苦手なことを特徴として受け止めてくれる人もいる。  

恋人はわたしが人に合わせがちなのをわかっていて、ときどき小さな選択についても冗談交じりに「ほんとにそう思ってる?」と聞かれる。でもなんというか、合わせるのが自然だなと感じるときも多いし、好きな人たちに合わせることで新しい世界に出会えたりするのは楽しいのもあって、恋人には頑張って合わせてるっていう気持ちを抱いたことがほとんどない。だから大抵は「そう思ってるよ~」って笑いながら答える。ちゃんと知ってて配慮してくれてるんだな、とありがたく思う。