東京日記

痛々しさをつめこむ+現実的になるためのメモ

アパートメント

アパートメントというウェブマガジンが好きだ。ここに集っている書き手たちの文章を読むと、心のふにゃふにゃした部分がそのままの弱さで許されているような気がするのだ。

いつ訪れても、曖昧さを美しさとして認識できるようになれるような、懐の広い文章に出会える。偽りのない言葉で、何かをさらけ出している人たち。さらけ出すことを通して、彼らは読み手に何かを分け与えてくれる。その人のことを何にも知らなくても、深いところの断片を覗き見てしまえるという、いたずらをしている時のようなやわらかい背徳感のようなものが好きだ。  

最近では、kumaさんの連載が大好きだった。とにかく、美しくて、あたたかくて、優しくて、はっとさせられる。昔から知っていたような知らなかったような、懐かしいような目新しいような、そんな曖昧ではっきりした感情が湧き上がって、何度も読み返したくなるような、そんな文章。 

 http://apartment-home.net/column/201710-201711/hk08-2/

「存在の祭りのなかへ」